ーーページ表示速度が遅いとどんなデメリットがあるんだろう?
ーーなんで表示速度は速くした方がいいと言われてるんだろう?
こういう風に思ったことありませんか?
それはページの表示が遅いことで2つのデメリットが出てきてしまうからです。
ここではその2つのデメリットと具体的な改善策を紹介します。
ページ表示速度が遅いことの2つのデメリット
ページ表示速度が遅いことのデメリットは次の2つ
- Googleからの評価が落ちる
- 直帰率を上げてしまう
ではこの2つのデメリットについて詳しく説明したいと思います。
デメリット1. Googleからの評価が落ちる
まずデメリット1つめはGoogleからマイナス評価を受けてしまうことです。
その理由は Speed Update というアップデートが導入されたため
次のように2018年1月頃にはウェブマスター公式もTwitterで告知していました。
The Speed Update, which enables page speed in mobile search ranking📱, is now rolling out for all users!
More details on Webmaster Central 👉 https://t.co/fF40GJZik0
— Google Webmasters (@googlewmc) 2018年7月9日
このアップデート内容については公式ブログで次のように書かれています。
この ”Speed Update” (と私たちは呼んでいます)は、ユーザーに本当に遅い体験を提供しているようなページについてのみ影響し、ごくわずかな割合のクエリにしか影響しません。
そして2018年7月9日から開始したことも追記されています。
2018/7/9 追記
すべてのユーザーを対象に Speed Update のロールアウトを開始しました。
もう既に表示速度の遅いサイトやブログではいくらか影響が出てるかもしてません。
とはいってこのアップデートはモバイル端末が対象でPCは含まれていないです。
しかもウェブマスター公式も言っているように「本当に遅い体験」を提供するサイトが対象なので、あまり順位には影響ないかなと思います。
でも今はスマホとかのモバイル端末からのアクセスが多くなってきてますよね?
なのでもし Speed Update に引っかかると多くのアクセスを逃してしまうかもしれません。
なので自分は大丈夫と過信せずにページ表示速度の改善をしてくことが大事です。
デメリット2. 直帰率を上げてしまう
デメリット2つめは直帰率を上げてしまうことです。
直帰率とはサイトにアクセスした人の内、最初のページで離脱した人の割合
ページ表示速度が遅くなるとこの直帰率が高くなってしまいます。
例えばあなたが検索エンジンで何か調べ物をしていて自分の探している情報がありそうなページを見つけた場合を考えてみてください。
もしそのページを開くのに数十秒かかったとしたらどうするでしょうか?
恐らくそのページでしか得られない情報でない限りはほとんどの人がそのページにアクセスするのをあきらめて去って行ってしまうと思います。
つまり表示速度が遅いと離脱率を高くして、アクセス数を逃すのにつながるということ
しかも実際の離脱率は数十秒どころか、ほんの数秒送れるだけでも大きく変動します。
その証拠が次の図で、Googleがディープラーニングを用いて表示速度と離脱率の関係を求め1秒から表示速度が何秒に変わると離脱率はどのように変化するかを示した予想です。(参照元 : Think With Google)
上の図を日本語に訳すとこういうことです。
- 表示速度が1秒から3秒になる(2秒遅れる)
⇒ 直帰率は32%上昇
- 表示速度が1秒から5秒になる(4秒遅れる)
⇒ 直帰率は90%上昇
- 表示速度が1秒から6秒になる(5秒遅れる)
⇒ 直帰率は106%上昇
- 表示速度が1秒から10秒になる(9秒遅れる)
⇒ 直帰率は123%上昇
2秒遅れるだけで直帰率は32%上昇、もし9秒遅れたとしたら直帰率は123%上昇で2倍以上になります。
ではこのデータを元に直帰率が具体的にどのように変化するか考えてみましょう。
例えば一日1000人が訪れ1秒で表示されたときの離脱率が30%のブログなら表示速度が遅れると次のように離脱率が変化するということになります。
- 表示速度が1秒
⇒ 直帰率は30.0% つまり 1000人中300人離脱
- 表示速度が1秒から3秒に(2秒遅れる)
⇒ 直帰率は39.6% つまり 1000人中396人離脱
- 表示速度が1秒から5秒に(4秒遅れる)
⇒ 直帰率は57.0% つまり 1000人中570人離脱
- 表示速度が1秒から6秒に(5秒遅れる)
⇒ 直帰率は61.8% つまり 1000人中618人離脱
- 表示速度が1秒から10秒に(9秒遅れる)
⇒ 直帰率は66.9% つまり 1000人中669人離脱
1秒から3秒になるだけでも離脱率は9.6%も上がり、離脱する人も100人増えます。
そしてさらに1秒から10秒になれば離脱率は2倍、半数以上が離脱するという結果に・・・
もちろんこれは予想なので必ずこうなるわけではありません。
しかし、ほんの数秒遅れるだけで記事を読んでもらうチャンスを失うと考えるとブログやサイトにとって計り知れない損害ですよね。
多くの人に読んでもらうには記事の質も大事ですが、それ以前にアクセスしてもらえるかどうかが重要ということです。
ページ表示速度を改善する具体的な対策
ではページ表示速度を改善するにはどうすればいいのか・・・
そのためにできる具体的な対策は次の通りです。
これはサーバー側でできることなので、最低限試しておきたい対策
またWordPressを使っているなら次の対策も効果的です。
ほとんどプラグインを使えばできることなので全く難しくはありません。
以上の対策については次の記事でまとめたので是非ご覧ください。
紹介した対策をしておけばページ表示速度が見違えるほど改善するはずです。
まとめ
表示速度が遅いデメリットをもう一度まとめると次の通り
- Googleからの評価が落ちる
Speed Update に当てはまるとモバイルでの順位に影響する恐れあり
- 直帰率を上げてしまう
本来読んでもらえたかもしれない記事が読まれるチャンスを失う
もちろん記事の質が一番大事ですが、それ以前にページ表示速度が遅すぎると記事を読んでもらえるチャンスを逃してしまいます。
なのでページ表示速度が遅いと思ったら改善していくことが重要です。
フク郎
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