ブログにアクセスが来たとき・・・
- ページURLに wwwがある状態
- ページURLに wwwがない状態
この両方が存在していると、重複ページが2つあるとみなされてしまいます。
そうなるとSEO的にあまりよくないので、
「URLの正規化」のために アリナシ統一した方がいいです。(というか必須)
この統一方法は検索すればいくらでもやり方が出てきますが、
WordPressだと 上手くいかないケースもあるかもしれません。
そこで WordPressでURLのwwwのありなしの統一方法 をまとめました!
"wwwありなしを統一してない" ってどんな状態?
ここは知っている人は飛ばしてOK。
ここでいう www というのは、次みたいにドメイン名の前につく文字列のことです。
https://www.fukuro-press.com
この例のようにドメイン名( 例 : fukuro-press.com )の前についているもの。
ホスト名と呼ばれ、一般的には「www」がよく使われていますね。
つまり "wwwありなしが統一されてない" とは、
この www の「ある状態」と「ない状態」の2つを指しているんです。
https://www.fukuro-press.com/ https://fukuro-press.com/
2つはどちらも同じページを表していて、
どちらのURLからでも同じ場所にアクセスすることができてしまいます。
このように異なるURLから同じページにアクセスできてしまう・・・
この状態が「wwwのありなしが統一されていない」ってことです。
ありなしが統一されてない3つのデメリット
ではwwwありなしが統一されてないのは何が問題なのか、という話
別に「アクセスできるなら別にいいじゃん!」と思ってる人も多いです。
でも、その理由はちゃんとあって次の3つ。
- ページの評価が分散して評価が下がるため
- 外部からもらった被リンク効果が薄まる
- 重複コンテンツとみなされることがある
ではこの3つの理由について次で詳しく説明していきます。
× ページの評価が分散するため
1つめはページ評価が分散して悪影響があるから。
なぜ評価が分散するかというと、GoogleはページをURLで判別してるからです。
例えば同じページで次の2つのURLがあるとしましょう。
https://www.example.com/example-page/ https://example.com/example-page/
この2つはページを開いて見れば全く同じ内容だと分かりますが、
Googleは「URLが違うからこれは全く別のページに違いない!」と判断します。
人間が見れば同じページだと分かっても、検索エンジンが判断ができると限りません。
つまりURLが統一されていないと、
「同じページが2つある = 重複ページがある」とみなされ評価が分散するわけです。
どれだけ面白くて有益な記事でも、半分の評価しかもらえません。
× 外部からもらった被リンク効果が薄れるから
外部からの被リンクがSEO的な効果を持つと聞いたことはありませんか?
www統一してないと、その被リンク効果が薄れます。
実際このブログも他ブログから被リンクをいただいてますが、
たしかに被リンクはアクセス数を底上げしたり、SEOに効果があります。
実際に、ブログが被リンクを受けた場合を考えてみてください。
もしその時、wwwのありとなしの両方で被リンクをもらっていたら?
先ほど書いたように検索エンジンはURLでページを判断するので、
異なるページが被リンクを受けていると判断して被リンク効果が薄まる訳です。
つまりURLが統一されていないと、
被リンクを受けてもSEO的に評価が分散してしまうというデメリットもあるのです。
ただしwwwありなしの両方で被リンクを受けていたとしても、
URLをリダイレクトで統一すれば正しく評価されるようになります。
このリダイレクト設定は、記事の最後で紹介するので最後までお読みください。
× 重複コンテンツとみなされる恐れがあるから
最後はGoogleから重複コンテンツとみなされる恐れがあるから。
別に悪意が無くても、Googleにはそう思われてしまいます。
たとえ事情があったとして、Googleはそんなこと気にしてないです。
そして重複コンテンツがあまりにも多いと、次のような問題も起こります。
- 狙ったページで上位表示しにくくなる
Googleは重複ページを嫌っていて検索結果で省略されてしまうため
- クローラーが効率よく巡回できなくなる
検索エンジンのクローラーは重複コンテンツは優先度が低いものとみなすので検索結果に表示されない恐れあり
悪意を持って重複コンテンツを作ったわけではないのに、
URLの統一をしていないばっかりにこのような不利益を被ってしまいます。
こうならないためにもURLのwwwありなしの統一は必要なのです。
wwwありなしを統一してURLを正規化するには
それではURLを正規化する方法について紹介します。
その手順は次の通り
- ルートディレクトリの .htaccess を開く
- そこにwwwありなしを統一する設定を記述
- 設定が上手くできたかブラウザで確認
この3つの設定手順について順番に説明していきます。
1. ルートディレクトリの .htaccess を開く
まずは自分のブログやサイトのサーバーの一番上のフォルダ(ルートディレクトリ)にある「.htaccess」という名前のファイルを開きましょう。
FTPソフトやレンタルサーバーのファイルマネージャーを使って一番上のフォルダにアクセスすれば次の画像のように目的のファイルが見つかるはずです。
ただし .htaccess は一番上のフォルダ以外の場所にもあるのでそれ以外のファイルを開かないよう注意です。
そして編集する前は必ず .htaccess のバックアップを必ず取ってください。
このファイルはブログのアクセス設定が書かれたとても重要なファイルなので間違った記述をすると最悪ブログが開けなくなる恐れがあります。
そのような場合にすぐに復旧できるように名前の前にアンダーバー(_)をつけて「_.htaccess」のような .htacess のコピーファイルを作っておきましょう。
2. wwwありなしの設定を記述
では次に .htaccess 内に設定を記述してwwwありなしを統一してみましょう。
URLを統一する方法は次の2通り
- wwwなしでURLを統一
- wwwありでURLを統一
これはどちらの方がSEO的に有利とかそういうことは一切ありません。
もし今までwwwなし(あるいはその逆)の方を日常的に使ってきたならそちらの方に統一すれば問題ないです。
ではこの2つのやり方をそれぞれ紹介していきます。
wwwなしでURLを統一
wwwなしで統一する場合の .htaccess への記述する内容は次の通りです。
# wwwなしに統一
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www\.(.*)$
RewriteRule ^(.*)$ https://%1/$1 [R=301,L]
</IfModule>
この内容はドメイン名に合わせて変更などする必要は一切ありません。
そのままコピペでOKです。
ただし1つ注意点として・・・
必ず次のWordPressリダイレクト設定が書かれている場所の上に追加してください。
# BEGIN WordPress
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteRule ^index\.php$ - [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /index.php [L]
</IfModule>
# END WordPress
WordPressを使っているなら「# BEGIN WordPress」~「# END WordPress」までの箇所が必ずあると思います。必ずこの上に追加してください。
つまり次の画像のようにすればいいということです。(オレンジ色の枠で囲った部分が追加した記述)
もしWordPress設定より下の方に記述してしまうと正しくリダイレクトされないので注意しましょう。
wwwありでURLを統一
wwwありで統一したい場合は .htaccess に次のような内容を追加します。
# wwwありに統一
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_HOST} !^www\.
RewriteRule ^(.*)$ https://www.%{HTTP_HOST}/$1 [R=301,L]
</IfModule>
この内容をこのままコピペして貼り付ければOKです。
ただしこちらもwwwなし設定と同じように必ずWordPress設定(「# BEGIN WordPress」~「# END WordPress」までの部分)の上に記述するようにしてください。
それより下に記述してしまうことがないように注意しましょう。
3. URLが統一されたかどうか確認する
では最後にURLが統一されたかどうかブラウザのアドレスバーから確認してみましょう。
確認の仕方は次の通り
もしwwwなしの方で統一する設定にしたならまずアドレスバーにwww付きのページへのURLを入力します。(ここではトップページ)
そしてそのページにアクセスしてみてURLが次のようにwwwなしになれば成功です。
もしwwwありに統一したならこの方法と逆のことを試してみてください。
統一した方にリダイレクトされればURLの正規化は上手くいっています。
まとめ
wwwありなしは .htaccess に数行のリダイレクトの記述を追加すればいいだけなので設定自体はそれほど難しくありません。
ただしWordPressを使っている場合は独自の記述があるので、WordPress設定より必ず上にリダイレクト設定の記述を書くようにしましょう。
また .htaccess は大事なファイルなのでバックアップを取ることも忘れないでくださいね。
以上、WordPressでURLのwwwありなしの統一をする方法を紹介しました。
フク郎
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