インターネット接続でVPNを利用したくても、導入が難しそうだと躊躇する人は少なくありません。
しかし、最近のVPNサービスは導入のハードルが非常に低く、初心者でも簡単に利用できます。
今回の記事では、VPNの概要・メリット・デメリット・WordPress×VPNの活用法をまとめました。
さらに、VPNプロバイダのなかで業界トップクラスのコストパフォーマンスを誇るNordVPNを紹介します。
本記事を読めば、どのようなシーンでVPNが活用できるのかわかりやすく理解できます。WordPress・リモートワーク・海外コンテンツの視聴に役立つVPNの導入を、この機会に検討
しましょう。
目次
初心者でもわかりやすい!VPNの仕組みとは?
VPNとはNordVPNの専門家によれば、以下の仕組みです。
VPNとは「Virtual Private Network(仮想プライベートネットワーク)」の頭文字をとった略語で、安全でないネットワーク上のインターネット通信を暗号化し、IPアドレスを隠すことで、オンラインデータを第三者から保護するサービスです。
VPNはトンネリングで仮想プライベートネットワークを確立し、認証されたユーザーが暗号化通信を行うため盗聴・情報漏えいリスクを最小化できます。
たとえば、VPNを導入すればセキュリティの脆弱なフリーWi-Fiでも安全に利用が可能です。ほかにも、リモートワークで重要データ・個人情報を取り扱う人は、VPNの導入でセキュリティリスクを大きく下げられます。
VPNを導入するメリット
VPNを導入する代表的なメリットは、以下の3つです。
- 通信セキュリティの向上
- IPアドレス規制を回避
- 国外サービスを利用
自分のインターネット環境で導入のメリットがあるかどうか、十分に検討しましょう。
通信セキュリティの向上
VPNを導入すれば通信セキュリティを強化して、情報漏えい・盗聴リスクを最小限に抑えられます。通信セキュリティのリスクに留意すべきシーンは、以下のとおりです。
- 自宅から社内サーバーにリモートアクセス
- 暗号化されていないフリーWi-Fiを利用
- 古い規格のWi-Fiルーターからインターネットに接続
もし盗聴被害に遭うと、個人情報・クレジットカード情報・インターネットの閲覧履歴などの漏えいリスクがあります。
また、会社やクライアントの重要データ流出は訴訟に発展する可能性があるだけでなく、社会問題にもなりかねません。
リモートワークをしている人やフリーWi-Fiをよく利用する人は、VPNで安全なインターネット環境を構築しましょう。
IPアドレス規制を回避
VPNを上手に活用すれば、IPアドレス規制を回避して海外からさまざまなサービスを自由に利用できます。
たとえば、海外IPアドレスを規制しているサービスは以下のとおりです。
- インターネットバンキング
- キャッシュレス決済アプリ
- コミックシーモア・LINEマンガなどのマンガアプリ・コンテンツ
- TVer・AbemaTVなどの動画配信サイト
- Yahoo!ジャパン
VPNを導入して、海外旅行中も自由に日本の動画・マンガなどのコンテンツを楽しみましょう。
海外サービスを利用
VPNを利用すれば、逆に日本国内からアクセスできない海外サービスを利用できます。一部の海外の動画配信サイトは国外IPアドレスを規制していますので、日本からはアクセスできません。
しかし、VPNを導入すれば以下のような海外の動画配信サイトを視聴できます。
動画配信サイト | 特徴 |
海外版Netflix | 国・地域限定のコンテンツを配信 |
Bilibili | 中国の動画配信サイトでアニメを中心にさまざまなジャンルを配信 |
BBC iPlayer | BBCを視聴するためのアプリで放送後1週間の番組が無料配信 |
たとえば、Bilibiliは中国国内向けへの配信を想定しているため、日本からのアクセスではア
ニメなどの動画が規制されています。
VPNを導入して中国のVPNサーバーを経由すれば、規制を回避してすべての動画にアクセスが可能です。
VPNを導入するデメリット
VPNを導入するデメリットは、以下の2つです。
- 通信速度の低下
- コストがかかる
あらかじめデメリットをしっかりと把握し、欠点をカバーできる活用方法を検討しましょう。
通信速度の低下
VPNを導入すると、サービスによっては通信速度が大きく低下する可能性があります。通信速度が低下する理由は、以下の3つです。
- VPNサーバーを経由するため
- 接続しているサーバーが混雑している場合
- 暗号化によるパケットの肥大化
ただし、品質のよいVPNサーバーを設置しているVPNプロバイダなら、通信速度の低下はおきづらくなります。
混雑で通信速度が低下している場合は、ほかのVPNサーバーに接続するのがおすすめです。通信速度の速いVPNプロバイダを選ぶためには、契約前に口コミ・評判を十分に確認しましょう。
コストがかかる
有料のVPNサービスを契約すると、月額数百円~1500円程度の料金が発生するのがデメリットです。
無料VPNサービス・アプリならコストはかかりませんが、大半は通信容量・速度などに制限が設けられています。
くわえて、運営元の信頼性が不明な無料VPNサービスは、情報漏えい・盗聴・個人情報の流出といったリスクを無視できません。
通信セキュリティ向上・プライバシー保護の観点からは、有料VPNの導入がもっともおすすめです。
月額500円~1,000円ほどを目安として、コストパフォーマンスのよいVPNプロバイダを選択しましょう。
WordPress運用でVPNが役立つシーン
WordPressの運用にVPNが役立つシーンを4つ解説します。
- 海外IPアドレス規制をテスト
- IP規制をしているレンタルサーバーに海外からアクセス
- 特定地域向けのサービスの機能テスト
- 運営者のプライバシー保護
WordPressでVPNが活用できるシーンを押さえ、必要に応じて適切なサービスを検討しましょう。
海外IPアドレス規制をテスト
VPNを導入すれば、海外IPアドレス規制が実際にできているかどうかをテストできます。コメントスパム・メールスパムなどを防ぐためには、海外IPアドレスを規制するのが一般的です。
多くのレンタルサーバーでは、以下の3つの方法で海外IPアドレスを規制できます。
- .htaccessによる設定
- レンタルサーバーの管理画面から設定
- WordPressプラグイン「IP Geo Block」の導入
海外IPアドレス規制を行っても、WordPressの実際の挙動を日本国内からはテストできません。
しかし、VPNを導入すれば海外VPNサーバーをとおしてIPアドレスを変更し、海外IPアドレス規制の挙動のテストが可能です。
IP規制をしているレンタルサーバーに海外からアクセス
一部の海外IPアドレス規制がデフォルトのレンタルサーバーに、VPNなら海外からアクセスできます。
たとえば、エックスサーバーは海外からWordPressの管理画面にアクセスできません。
しかし、海外から日本国内のVPNサーバーを経由すれば、IPアドレス規制を回避してWordPressにログインできます。
ほかのレンタルサーバーでも、セキュリティ強化のために海外IPアドレス規制を設定するケースはよく見られます。
海外旅行などで国外からWordPressを更新するなら、レンタルサーバーの設定をまずは確認しましょう。
海外IPアドレス規制とVPNを併用すれば、セキュアなWordPress環境を構築しつつ国外からのログインもできます。
特定地域向けの機能テスト
VPNを利用すれば、特定地域向けのWordPressの機能をテストできます。
具体的には近年、越境ECが話題となっており、ECサイトを多言語化してビジネスを展開する企業も多く見られます。
越境ECサイトのフロント部分をWordPressで運用する場合、多言語化にはマルチサイト機能を活用するのがおすすめです。
マルチサイト機能を活用するなら、「.htaccess」で自動的に該当言語トップページへリダイレクトする方法が考えられます。
上記のような特定地域向け機能をテストするなら、該当する国のIPアドレスが利用できるVPNの導入はかかせません。
運営者のプライバシー保護
VPNの導入は、プライバシーを保護しつつWordPressを共同運営したい人にも向いています。
レンタルサーバーのログから、WordPressにログインした管理者のIPアドレスを抽出するのは容易です。
くわえて、「User Login History」などのプラグインを利用すればログイン情報の詳細の追跡が可能です。
上記のIPアドレス情報は、レンタルサーバー契約者や共同運営者によって確認される事態もあり得ます。
自分のIPアドレスを共同運営者に隠しておきたいなら、VPNを導入するのがもっとも効果的です。
無料VPNには注意が必要!
通信セキュリティ強化・プライバシー保護に有効なVPNですが、無料VPNアプリには注意しましょう。
オーストラリア政府の研究機関「CSIRO」の調査によれば、無料VPNアプリの84%で情報漏えいが発覚しました。
18%はそもそも暗号化しておらず、38%にマルウェアや悪質な広告リンクが含まれていました。もし無料VPNを利用するなら、有料VPNプロバイダが提供しているサービスを選びましょう。
参考: ITmedia「 Google Playで配信されているVPNアプリの84%でデータ漏えい? その恐るべき理由 」
VPNを導入するならコスパ最高のNordVPNがおすすめ!
料金(税込み) | 2年プラン:600円/月 1年プラン:750円/月 1ヶ月プラン:1,970円/月 |
サーバー数/国数 | 5,000/59 |
ノーログポリシー | ○ |
通信速度 | ○ |
デバイスの同時接続台数 | 6台 |
サポート体制 | ・365日24時間対応 ・日本語対応可 ・メール・ライブチャット |
公式サイト(日本) | https://nordvpn.com/ja/ |
NordVPNは2012年に設立された、実績が豊富で信頼性の高いVPNサービスです。
独立系セキュリティ機関「AV-Test」が実施した調査で、NordVPNは最速クラスの通信速度を記録しました。
出典:AV-Test「 AV-Test Crowns NordVPN the King of VPNs in Terms of Performanceand Speed 」
30日間返金保証がついており、ノーリスクでNordVPNの使い勝手を試せるのは嬉しいポイントです。
また、多くのVPNプロバイダは英語対応のみですが、NordVPNはカスタマーサポートが日本語対応しています。
さまざまなOSに対応したNordVPNアプリは、初心者でもインストールして簡単にVPN接続を確立できます。
2年プランなら月額600円からと、非常にリーズナブルな料金もNordVPNの魅力です。VPN業界最強クラスのコストパフォーマンスを誇るNordVPNで、通信セキュリティの向上を実現しましょう。
NordVPNの口コミ・評判
最近インターネットの速度がゴミ過ぎてBIGLOBE光からauひかりちゅらに変える手続き中なんだけどそーいえばNordVPNも契約してるからVPN経由で速度測ってみたら、まさかのVPN経由の方が速度が速い事実に気づいてなんだかなーってなってる
引用: Twitterより
最近NordVPNを契約して使い始めたけど、うん速度速いわ。普通にVPN無しな時と遜色ないレベル。マイIPが遅すぎたんやな
引用: Twitterより
NordVPNのサポートのライブチャットを初めて利用しましたがとても素晴らしかった。はじめはボットとやり取りしますが、その後エージェントに繋がりチャットします。問い合わせしてから解決までがとても早い。そして丁寧且つレスポンスも良くて驚きました、感動です。
引用: Twitterより
NordVPNの口コミ・評判では、ポジティブな評価が非常に目立ちました。とくに速度面でのよい口コミ・評判が多く、コストパフォーマンスに優れていると多くの利用者が感じています。
WordPress×VPNを活用して自由なインターネット空間を楽しもう!
海外からWordPressへのアクセスには、スパムコメント・メール・不正アクセスなどが多く含まれています。
一方、WordPressで海外IPアドレスを禁止にすると、海外旅行中に管理画面へログインできない事態に陥ります。
上記の事態を解決するには、WordPressでの海外IPアドレス禁止と並行してVPNを導入するのがもっともおすすめです。
VPNは海外からWordPressにログインする以外に、リモートワークやフリーWi-Fiでの安全な接続やプライバシーの保護にも役立ちます。
WordPress×VPNを活用して、より自由で安全なインターネット空間を楽しみましょう。
フク郎
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