もしこれからWordPressでサイトやブログを作り、それを自分の資産にしたいならどんなレンタルサーバーを選ぶかはとても重要です。
なぜならWordPressは多機能な分だけ表示速度が遅くなりがちで、高速に動かすにはある程度のスペックが求められるからです。
またサイトやブログが育ってきたらアクセス数も増えていくので、それに耐えられるだけのキャパシティ(能力)もなくてはいけません。スペックが低いばかりにアクセスを逃した、なんてことになるのは最悪ですよね。
そしてそのようなサーバーを探そうと思った時、絶対に選んではいけないのはタダで使える無料サーバーです。
なるべくお金をかけたくないしWordPressがとりあえず動かせればいいや、という安易な考えだと必ず後悔するので費用が掛かったとしても有料のレンタルサーバーを選びましょう。
そしてここでは無料サーバーを使うべきでない理由とスペックの高いおすすめレンタルサーバーを厳選して3つ紹介します。
なぜ無料サーバーだとダメなの?
「無料」と聞くと響きが良くてお金もかからないし使ってみようかな、と考えてしまうかもしれません。
確かに初期費用0円で自分のサイトやブログを作れるのは魅力的で、なるべくお金をかけたくないというのは自然な気持ちかもしれません。
ただ本格的に運営していきたいなら、それは絶対止めておいた方がいいです。
なぜなら無料サーバーは無料で使える代わりに色々な制約があるからです。
まず1つめはスペック面や機能面の制約でいくつか例を挙げるとすると・・・
- 使っているCPUの性能がよくない
高機能のCPUや大容量のメモリがタダで使えることはほとんどなく、そのようなサーバーではWordPressの表示速度が遅くなりがち
- 負荷に耐えられなくて落ちやすい
性能が低いせいでアクセス数が多くなってくると頻繁に落ちる・・・、なんてことも
- サーバー容量が少ない
無料サーバーは容量が1GBや10GBなどと少なく、長期的にサイト運営を考えているなら常に容量を気にし続ける必要あり
- そもそもWordPressが使えない可能性も
WordPressはデータベースとPHPというプログラミング言語が使えることが条件。対応していないサーバーでは動かすことすら不可能
などなど・・・
もしWordPressを動かすならこのような厳しい条件の中で運用していかなくてはなりません。
またスペック面だけでなくサポート面でも次のような制限があります。
- サポートに連絡しても、すぐに返事が返ってこない
分からないことを質問しても、数日待たされたり不親切で分かりにくい回答をもらうことがある
- そもそもサポートから返事が返ってこない
無料サポートなので一生待っても返事が返ってこなかった、なんてことも・・・
無料なので文句は言えないですがこれも中々厳しい制約ですよね。
特に初心者の頃なんか分からないことだらけなのに答えが返ってこないので結局自分で検索して答えを探す羽目になってしまいます。
ここまで説明したようにスペック面やサポート面で制約だらけなので無料サーバーを使うメリットはありません。
もちろん無料で使えるというメリットがありますが、その代わりにありとあらゆることが犠牲になります。まさしく「タダより高いものはない」ということですね。
なので一生とまではいかなくても長く運営を続けるなら無料ではなく有料サーバーを選ぶようにしたほうが絶対にいいです。
最初は費用が掛かってもそれは将来自分の資産になるサイトやブログを手に入れるための最低限の投資だと思いましょう。
WordPress運用におススメのサーバー
有料サーバーでもスペックに違いがあり、特にWordPressの運用に適しているのは次の3つの条件を満たしているサーバーです。
- 高速で表示が速い
- 高安定性で落ちにくい
- 高機能で使いやすい
次にこれらの条件を全て満たしているおススメのレンタルサーバーを厳選して3つ紹介します。
wpX
wpXレンタルサーバーはWordPressの高速化に特化したレンタルサーバーです。
最初からWordPressで運用するために最適な設定がされているので、自分であれこれ設定する必要がほとんどないのでWordPress初心者に一番おススメです。
ではまずサーバーで大事な性能面ですが次のような特長があります。
- 最新の高性能サーバーマシンを採用&高速ネットワーク
最新のマシンを使用しているのでスペックは当然問題なし
- SSDストライピング構成により読み書き速度高速化
「ストライピング」はハードディスクに分散してデータを書き込む技術。これを使うとデータの読み書きが高速に
WordPressの使用に特化しているだけでなく最新マシンや高度な技術を使っているので表示速度も速く負荷に耐えられずに落ちることもほとんどありません。
また高スペックなだけでなく機能面では次のような特長があって充実しています。
- WordPressをクイックインストール
管理画面から最短2分でWordPressがインストール可能なので初心者には嬉しい機能。ちなみにEC-CUBE、concrete5などもインストール可能
- 過去14日間のデータの自動バックアップ機能
WordPressをサーバー側で自動的にバックアップ
- ダッシュボードの不正ログイン防止機能
WordPressは乗っ取り被害を防止するためにダッシュボードへの不正ログイン防止機能もあり
- その他
独自ドメイン運用、独自SSLが無料で使用可能、国外アクセス遮断、などなど...
普通のサーバーを違ってWordPress運営に最適な機能(自動バックアップ・不正ログイン防止機能・クイックインストール...)がついているのが最大のメリットですね。
これに加えてwpXは転送量やアクセス数に応じて柔軟に拡張することもできます。
あとからサイトの規模が大きくなってプランを変えたくても変えられないサーバーもあるので拡張性に優れているところもサーバーとしての利点です。
Xserver
エックスサーバー(Xserver)は高速・多機能・高安定性を重視したレンタルサーバーです。
このサーバーはスペック面で優れていていくつか特徴を挙げるとすると・・・
- 最新16コアCPU&192GBメモリ&オールSSD RAID10を採用
CPU性能では全く文句なし。WordPressを高速で動かすのに最適
- 総計722Gbpsの国内高速バッグボーン
「バックボーン」とはプロバイダー間を接続する通信回線のことで、XSERVERでは722Gbpsつまり1秒間に722ギガバイトものデータのやり取りが可能
- 高速Webサーバー「nginx」に対応
WebサーバーソフトはApacheが使用されることが多いが、XSERVERではそれより高速の「ngnix」を使用
- FastCGIやキャッシュモジュールに対応
PHPが高速で動かせるため内部でPHPを使用しているWordPressと相性抜群
- 「HTTP/2」対応
HTTP/2とは従来のHTTPの強化版のこと。さらなる高速表示が可能に
- 稼働率99.99%以上
サーバーが落ちてアクセスを逃す、というリスクがほとんどなし
などなど・・・
国内でもこれほど高スペックなサーバーはあまり見つからないかもしれません。
そしてスペック面だけでなく機能面でも次のように充実しています。
- マルチドメイン・メールアドレス無制限
いくらでも独自ドメインが作れる上に、メールアドレスもいくらでも作成可能
- 無料で独自SSLを導入可能
Let's Encyptというサービスを使って無料・無制限でブログ・サイトをSSL対応
- WordPress簡単インストール
管理画面からWordPressをクイックインストールする機能も付いているから初心者にも安心
- データバックアップ機能
一日一回専用サーバーにデータがバックアップされうのでデータが消えた時も復旧がしやすい
性能面だけでなくこれだけ機能がついていれば機能面でも申し分ないですね。
そしてエックスサーバーは高性能・高速・高安定性と3拍子そろっているのである程度WordPressの設定を自分でできるならここが一番適していると思います。
しかも運用サイトは150万以上と実績もしっかりしているのでどこを使うか迷っているならここを選んでおけば間違いないでしょう。
さくらのレンタルサーバ
さくらのレンタルサーバは目的別に合わせてプランが選べる多機能なレンタルサーバーです。
プランは次の7つで、どのプランも2週間お試し無料で使えます。
- ライト
- スタンダード
- プレミアム
- ビジネス
- ビジネスプロ
- マネージド
一番安いプランはライトの月額129円です。
ただ注意しなくてはならないのは「ライト」ではデータベースが使えないので必ず「スタンダード」以上のプランを選ぶようにしてください。
このさくらサーバですが最近は高速化・安定化に力を入れていて、次のようなスペック面で優れた特徴が追加されました。
- WordPressが最大16倍に
PHPモジュールモードを使うことによりWordPressを最大16倍高速化
- サイトやブログを安定表示
ハードウェア増強や高速なnginxの導入によりアクセスが集中したとしても高速・安定して表示させることが可能(ハードウェア増強はスタンダードのみ)
さくらはWordPressの運用に特化したサーバーではないですが、最大で16倍早く動くというのはこれから始める人にとって嬉しい特長ですね。
また機能面もかなり充実していていくつか例を挙げるとすると・・・
- WordPressをクイックインストール
コントロールパネルから簡単操作でインストールできるので初心者でも安心。また、それだけでなく掲示板やメールフォームなどもインストール可能
- 独自ドメイン・マルチドメイン
サイトにオリジナルのドメインを複数割り当てることが可能
- 無料SSL
Let's Encryptをコントロールパネルから設定可能。また期限が切れたら自動更新してくれる機能もあり
- WAFでセキュリティもばっちり
WAPは「ウェブアプリケーションファイアウォール」のこと。コントロールパネルから設定することで様々なウェブサイトへの攻撃をブロック可能
- モリサワフォントを無料で利用可能
WordPressプラグインを利用することでモリサワが提供する「TypeSquare」の中から30種類利用可能。文字のきれいなブログに
などなど・・・
これだけ機能が充実していればサイトやブログ運営にも困らないでしょう。
このようにスペックや機能面では申し分ないさくらサーバーですが注意点があります。
それは次のような支払い面でのデメリットがあること
- 一括払いが1年または1カ月しか対応していない
サーバーの更新料を一括払いする場合、1年単位でしか支払できない
- プリペイドカードが使えない
支払いにはクレジットカードしか使えず、プリペイドカードは一切使用不可
このように一括払いが最大で1年しか選べないうえに、プレイペイドカードを使っての支払いができないのが難点ですね。
その点エックスサーバーやwpxサーバーは3年単位で一括払いできて、プリペイドカードにも対応しています。なので支払面でストレスをなくしたいならそちらを選ぶのがベスト
このような支払面のデメリットはあるものの初めて本格的に有料サーバーを使うならさくらサーバーは安定性が高くて高機能です。
またさくらのレンタルサーバはコスパも良くて「スタンダード」プランなら月額515円で容量100GBも使えるのも初心者に嬉しいポイントだと思います。
まとめ
サイトやブログというのはこれからの時代の資産なので長く続けていくにはしっかりとしたサーバー選びが大事です。
そしてタダだからという理由で無料サーバーを選んでしまうと色んな制約がついて余計な苦労をすることになるので、それなら費用が掛かっても最初から有料サーバーを使った方がいいです。
スペックの高いサーバーは費用も少し高いですが、そこは将来の資産を作るための最低限に必要なモノだと思って出し惜しみせず投資しましょう。
以上ここではスペックの高いおススメのレンタルサーバーを厳選して3つ紹介しました。
フク郎
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